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キミの声がスキ【呪術廻戦】

第4章 番外編


呪術高専 寮ーーー



あ「あれ?無いなー…」
ゴソゴソと探し物をしているあやめ

お昼を作ろうと食材等を並べているが、足りない食材があり“むーー…”と唸り思案する

あ(野薔薇ちゃんは買い物で、荷物持ちとして悠仁連れて行っちゃったし……となると伏黒君しか…よし!)

そのまま男子寮へと足を運んだ










コンコン

伏「……日永祈か、つかここ男子寮だぞ」
ノックすると黒のスウェットを着た伏黒が出て来た

あ「突然ごめんね、実はお昼作ろうと思ったんだけど、そのー…調味料切らしちゃってて;」
伏「は?調味料?」

突然来たかと思えば、突拍子の無い事を言われ一瞬理解出来なかったがとりあえず足りないものを聞くと

あ「お砂糖……実は甘党で、オムライスの卵甘くしたいんだけど…」

どうやら手持ちの砂糖の量じゃ全然足りないらしい
それでお昼ご馳走するから砂糖を分けて欲しいと言われ、伏黒は仕方なく部屋へ上がらせた



あ「お邪魔しまーす……わぁ!綺麗なお部屋、伏黒君らしい!」
伏「別に…何もねぇだけだろ」

そう言うもキョロキョロ周りを見てるあやめを見て伏黒は心の中で“小動物みたいだな”なんて思っていた

あ「それじゃあ、キッチン借りるね」
そう言うと自分の部屋から持ってきた玉ねぎやら卵を手際よく調理し始めた



トントントン
カシャカシャカシャ
ジューッ…

伏「……手際いいんだな」
あ「えへへ、ありがとう。ほぼ一人暮らしだったから自然と出来る様になったんだー」

日頃から料理してるのが分かるほどあやめはテンポ良く食材を切ったりしている

伏(そっか…確かコイツ親いないんだったな…)
一人暮らしと言うワードを聞いてから、しまった…と内心思っていると

あ「あ、そんな気にしないでね?一人暮らしだけど、悠仁がよく来てくれてたから」
伏「虎杖が?」
あ「そうなの、だからよくご飯作って一緒に食べたりもしてたんだよ。それに…あんまり親の事覚えてないんだぁ」





小さい頃、池のある家で一人でよく遊んでいた
そしてそこには祖母がいて、よく母に連れて行ってもらっていた

母からは“お留守番”と言われていた気がする
そのせいか母よりも祖母の方が鮮明に思い出せるのだとあやめは目を細めた




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