第3章 鉄骨娘
レベルと言っても単純な呪力の話じゃなく“狡猾さ”
知恵をつけた呪いは時に残酷な天秤……命の重さをかけた天秤を突きつけてくるのさ」
あ「…ねぇ、悠仁。あっちになんかいる気がするの」
そう指差す方を見るが、壁しかない
虎「んーーー…ちょっと下がっててくれ」
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釘(クソクソクソクソっ!!こんな呪い大したことないのに!弱いのを自覚してるから人質作戦なんだ!合理的に考えてあたしだけでも助かった方が…)
ドサッ
ジャラジャラジャラ
釘「丸腰よ、その子を逃して。
……最期に沙織ちゃんに会いたかったな」
頭では考えていても、体は子供を救う為に自ら武器を投げた釘崎
ボソッと呟いた彼女をニヤニヤと笑いながら見てる呪いの後ろの壁からいきなり拳が突き抜けてきた
虎「アレ?外した?」
バコォオオオオオオオオオ!!
すかさず素手で壁を打ち抜くと、子供を掴んでいた呪いの手を切り飛ばし救出した
あ「悠仁!野薔薇ちゃん!」
切られた手に動揺していた呪いだったが、そのままスゥーっと壁抜けして逃走を図る
釘「逃がすか!!虎杖!その腕よこせ!!
蒭霊呪法 共鳴り」
ビルから飛び出してきた呪いを伏黒が祓おうと構えたが、それを五条先生が静止した途端、呪いは串刺しになり祓われた
五「うん、いいね。ちゃんとイカレてた♪」
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あ「野薔薇ちゃん!大丈夫?怪我してない?」
虎「だから言ったろ?一人は危ねぇ、真面目にやれって!」
釘「一人は危ないなんて言われてないわよっ!!てか、何食って育てば素手で壁ブチ破れんのよ!!」
先程、虎杖が壊した壁を指差してヒートアップしていく釘崎と虎杖
あ(…結局、あたしなんの役にも立たなかったな…こんなんで呪術師やっていけるのかな…)
二人を横目に静かにため息をつくあやめだった
その後、五条先生が男の子を送り届けてくれた
最後の一年生が揃ったので歓迎会をする事になり、虎杖の提案で回転寿司に行く事になった
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記録 2018年7月
西東京市 英集少年院
運動場上空
特級仮想怨霊(名称未定)
その呪胎を非術師数名の目視で確認
緊急事態の為高専一年生三名が派遣され
内一名 死亡