第3章 鉄骨娘
伏「俺もいけますよ」
五「だーめ、無理しないの。それに言ったでしょ、実力を知りたいって」
3人の中で実力・経験者なのは釘崎のみ
だが、伏黒は続ける
伏「そうは言っても…虎杖は要監視で、日永祈にも何かあるんでしょ」
五「まぁね。とりあえずあやめには早く呪いに慣れてもらいたいのさ。それと悠仁はイカレてんだよねー、異形とはいえ生き物の形をした呪いを自分を殺そうとする呪いを、一切の躊躇なく殺りに行く。普通の高校生活を送っていた男の子がだよ
今日は野薔薇のイカレっぷりを確かめたいのさ」
廃ビル内では、釘崎の指示(命令)で二手に分かれる事になり、上から釘崎、下から虎杖とあやめでワンフロアずつ探索する
途中、釘崎の蹴りに合った虎杖が叫んでいたのは無視された
虎「今日お前の情緒が分かんねぇんだけど!?」
その背後から…
《れ…しぃ、と ごりよ…うぅううう》
あ「呪いっ!!」
バッ!!と後ろを振り向くより早く虎杖が屠坐魔で呪いの腕を切り落とした
そのまま真正面に向き直し足を斬り、体勢を崩すと呪いの脳天を突き刺した
虎「うん、動けんね 俺」
あ「…本当に素人なのか疑うレベルだよ、悠仁は…」
一人唖然とするあやめだった
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釘「おい、そこの呪い。真ん中のマネキンだよ、それで隠れてるつもり?……来ないならこのまま祓うわよ」
そのまま手にしたトンカチで釘を飛ばした
ドスッドスッ!!
……ギョロ
命中したマネキンの目が釘崎を捉えた
釘「それ、抜いた方がいいわよ。私の呪力が流れ込むから」
パチンッ
その瞬間マネキンの頭が砕け散った
心の中でガッツポーズをしていたが奥から物音がした
見ると小さな男の子が隠れていた
釘(子供か…遊びで忍び込んで呪いにってとこかしら)
「ほら、もう大丈夫よ。おいで」
フル フル
釘「なっ…!!こ、子供が美人に懐かないってのは本当なのね。虎杖呼ぶか」
「待って おいていかないで…っ!」
そう叫ぶ男の子の背後から、別の呪いが現れそのまま男の子を捕まえると爪を首に突き付けた