第2章 cheer 影山
ブジュッ ブジュッ グジュっ グジュっ
精液と愛液が混ざって泡立つ音がする
「もっ ぁああっ!」
快楽を抑えるように俺の背中に手を回し爪を立てる彼女
愛しくて優しく口づけをする
クチュ…
唇を離すと名残惜しそうに糸を引く
「あんたも…んっ イイ男だね」
グヂュッ グヂュッ グヂュッ パン パン パンッ
腰の動きが加速する
ナカの締め付けがキツくなる
「やっ、あっ!イッ…だめっ だからっ!中はっ!ヤっ…」
「歩ッ」
ビュッドクドクドクッ
逃げられないように彼女の腰を両手で掴み最奥に注ぎ込んだ
何度も
何度も…
一晩中獣のように貪り合って、空が薄ら白んできた頃
グッタリ横たわる身体には無数のキスマークや咬み傷
彼女は気怠そうに身体を起こし冷蔵庫に向かうとミネラルウォーターのボトルを2本取り出した。1本を開けその場でゴクゴクと喉を鳴らして飲み干す。無理もない、飲まず食わずで一晩中シ続けてたのだから。
「ねぇ」
「ん?」
「次に火遊びする時は、ちゃんと避妊しなよ」
そう言ってもう1本のボトルをこちらに投げる。
彼女の言う意味が分からない
「火遊びって何だ?」
「付き合ってもない女とするってこと」
「お前は俺と付き合ってないのか?」
「は?そんなこと言われてないけど」
「悪ぃ…俺は付き合ってるつもりだった。てことはお前こそ、付き合ってもない男とこんなことするのかよ?大体俺は初めてだったんだから…あ」
恥ずかしい
初めてだったなんて言ってしまった
彼女は驚いた顔をして、それから笑った
「ハハッなんだ…慣れてて強引で乱暴なのかと思ったら、慣れてなくて乱暴だったのね」
「うっせぇボゲェ お前もイキまくってたくせに…で、あと避妊は悪かったと思ってる…次から気をつける」
ボトルの蓋を開けて一気に水を飲み干す
「トビオ、これからはあんたのこと応援してあげる」
ーend