第26章 Sacrifice リエーフ
「朝早くにごめんなさい、研磨に話があって…」
「そうなの?どうぞ上がって、ただあの子まだ寝てると思うから起こしてきてくれる?ごめんね」
研磨のお母さんは引き戸を開けて、私を中に促す
「すみません、お邪魔します」
ペコっとお辞儀をして中に入ると研磨のお母さんが
「最近、たまにうちに来るけど、もしかして研磨と付き合ってるの?」
とニヤニヤしながら言う
「え、いや…えっと…」
「ごめんごめん、冗談よ。そうだったらいいなって母親の願望だから、じゃあ研磨のことよろしくね」
口籠る私にそう声をかけると、お母さんはリビングに戻って行った
私は階段を登って研磨の部屋の扉をノックする
コンコン
「研磨?私…入るよ?」
そう言って研磨の部屋に足を踏み入れる
ここで研磨に抱かれたこともある
その光景が蘇ってきて、下半身がキュンと熱くなる
研磨はベッドでまだ寝ていて、私はそこに近づきながら布団を引き剥がす
「研磨、朝だよ…起きて」
「ん…歩の声がする…夢?」
そう言いながら研磨は目を擦って薄ら目を開ける
「夢…だよね?歩がおれの部屋にいるはずないよね」
「夢じゃないよ」
そう答える私に手を伸ばす、寝起きの研磨が妙に色っぽい
抱き寄せられて、ベッドの上に誘われる
「ほんと?夢じゃないの?」
「うん」
そう言って私は研磨の唇にキスをした
「ほら、夢じゃないでしょ」
「…わかんない」
妖艶に微笑んだ研磨は私の頭を押さえつけて、激しく唇に貪りつく
角度を変えて何度も何度も舌を絡ませて、大人のキスをする
やがて研磨の手がスカートの中に侵入してきて、臀部を撫で回すようにしながら、徐々に敏感な部分に近づいてくる
このままショーツの中に手を入れられて、研磨の指でグチャグチャにしてもらえる
そう思うだけで、愛液が溢れ出した
でも…
「歩こんなにグチョグチョに濡らして、そんなにおれとシたかったの?」
ショーツの外から割れ目を弄びながら研磨が言う
「…や…ちが…」
「違うの?てっきりおれに犯される想像して、毎日オナってたのかと」
図星を当てられて、恥ずかしくて顔が真っ赤になる
「そんなこと…ないし」
「へぇ…まぁ歩がそれでいいなら、おれはいいけど」