第26章 Sacrifice リエーフ
ー歩side
あの後結局、代わる代わる研磨とてっちゃんに何回も何回も…
子宮内に夥しい量の精液を注ぎ込まれ、ふとした瞬間にドロッと溢れ出る感触がある
研磨はどうしてこんなことするんだろう…
そしててっちゃんは、私を助けてくれなかった
欲望を満たすだけの玩具だと思われていたのかな
なんか疲れちゃったな
一刻も早く家に帰りたい
フラフラした足取りで駅に向かい、電車に乗り込む
通勤通学ラッシュにはまだ少し早くて、車内はそんなに混雑していなかった
座席に空きもあったけど、万が一シートを汚しちゃったらいけないから、ポールに寄りかかるようにして立っていた
あ、まただ
コポコポと何かが溢れる感触があって、太腿の内側を液体がトロリと伝う
途端、2人に激しく求められたことを思い出し、ハァハァと呼吸が荒くなり、下半身がキュンと疼く
てっちゃんは私を助けてくれなかった
なんて言ってるけど
私自身、本当はあんな風にされたいって思ってたのかもしれない
どうかしてる
そんなの変態じゃん…
自分がイヤになる…
と、突然背後から
「ねぇ、君」
と声を掛けられた
振り向かないまま、電車のドアに映る姿だけで確認すると、知らないおじさんが立っていた
こんなに空いているのに、何で私にこんなに密着しているの?
しかもおじさんの息は荒く、耳元にハァハァという気持ちの悪い息遣いが聞こえ、鳥肌が立つ
「ねぇ…君のナカから溢れてるの精子だよね」
そう言いながらおじさんは私の濡れた太腿に触れ、その指を嗅ぐ
「ほら、やっぱり精子だ。パパ活してるの?まだシたりなくて精液垂れ流してエッチな匂いさせながら電車に乗ってるのかな?それなら、おじさんともしようよ」
恐怖で身体が強張る
助けて
誰か助けて
研磨…!
「チョット、それおれのなんだけど」
少し離れた所から、聞き覚えのある声がした
声を掛けられたおじさんは弾かれたように私から離れる
「いや…ちょっと、その…この子が気分悪そうだったから」
「へぇ…あっそ」
「チッ…最近の高校生は本当にけしからん」
ブツブツ言いながら逃げようとするおじさんに研磨が足を引っ掛ける
「おれのものに手出しといて、タダで済むわけないでしょ」