第22章 adultère2 赤葦
すると彼女は俺の首元に腕を回して抱きつき、脚も背中に絡み付かせる
ズッチュズッチュズッチュ
くちゅ…レロ…
「はぁはぁ…歩…脚…このままだったら」
「…ダメ?」
上目遣いで聞いてくる
「ダメ…じゃないけど、ナカに出しちゃうよ?」
「いいの…けーじさ…ちょうだい…ナカ」
プツンと理性の糸が切れて、俺はまた彼女の唇を貪って狂ったように腰を打ち付ける
ブジュブジュブジュブジュッ
「んんんんんんんっ!!」
ビクンビクンビクンッと歩の身体が激しく痙攣し、ナカが締め付けられる
ドクドクドクッ
俺もその締め付けで、歩のナカに欲望を吐き出した
それからも俺たちはお互いの気持ちを確認するかのように
何度も何度も…
身も心も蕩けてしまいそうなほど激しく求め合った
「歩…本当に俺なんかでいいの?君は売れっ子作家で、俺みたいなつまらない…」
「言ったでしょ、けーじさんはつまらなくなんかない」
俺の腕の中で彼女は微笑む
「真面目に仕事してるところも、ベッドではちょっと意地悪なところも…どっちも素敵」
「…歩…ありがとう」
「さーてとっ」
ふいに彼女は腕の中からスルリと抜け出すと、俺の上に馬乗りになる
「けーじさんにはこれからも、作品作りに協力してもらうからね」
そう言って歩は妖艶に笑う
「のぞむところだよ…でも作品のこと考えられる余裕があれば…だけどね?」
ーend