第3章 adultère 赤葦
「でもまぁ妻の言うことももっともかもしれません、俺は真面目で決まったことを淡々と毎日繰り返すだけのつまらない男ですから」
自嘲気味に言うと、先生はペンとノートを机に置く
「つまらない人間なんていないわ」
「え?」
「真面目で働き者の人をつまらないと言う人間は、見る目がないのよ、それにつまらなくしているのは案外パートナーだったりする
…勿体無いわ」
彼女は俺に近づくと両手でカチャリと眼鏡を外した
俺の中で何かが音を立てて崩れた
その場でスーツの上着を脱ぎ捨てて、彼女をソファに押し倒し馬乗りになる。ネクタイを緩めるような仕草をすると
「待ってっ」
「え?」
「今のあなた最高」
そう言って彼女は押し倒されたまま、ペンとノートを掴み、何かを描きだした
「あの、先生?」
「まって、すぐ終わるから
あと今からセックスするのに先生はナシでしょ
それと敬語も。赤葦さん歳上でしょ?」
「27です」
「1つ歳上だね、よし描けた!続けて…」
そう言って彼女は床の上にペンとノートを転がす
今からセックス…するのか
ゴクリと喉が鳴る
「歩…」
優しく唇を重ねると、彼女は応えるように小さく口を開く
たまらなくなって激しく舌を挿入し掻き回す
チュッ クチュッ チュパッ…
ハァハァハァ
背徳感と罪悪感で心臓が爆発しそう
唇を離すと彼女と目が合う
吸い込まれそうに大きな黒目と、抜けるように白い肌
犯してやりたい
ああ、俺の中にもこんな感情あったのか…
Tシャツを捲り上げて脱がせると、風呂上がりで下着をつけていなかった彼女の上半身が露になる
彼女の両手を頭の上でまとめて俺の左手で押さえつける
右手で膨らみをこねくり回し、コリコリとした突起を弄ぶ
「ンッ」
突起に触れるたび彼女の身体はピクンと跳ねる
もう一方の突起にガリッと歯を立てると
「ンッイッッ!」
一際高い嬌声を上げる
「痛くされる方が好き?」
「やっ…
彼女は顔を真っ赤にする
突起を転がしていた舌をゆっくりと胸から腹部へ這わせる
ピクンピクンと身体が跳ねる
スウェットとショーツを一気に脱がせる
触れてもないのにショーツがトロォっと糸を引く
「凄いよ」
そう言って中指と薬指を一気に押し込む
「ッ!ァアァアアッッ!!」