第17章 dedication 北
ある日の部活終わり、本屋に寄って雑誌をパラパラとめくってると、うちの学校の制服の女の子が入ってきた
あの子…角名の彼女?歩ちゃん…
なんか火照ってるような赤い顔をしてる
体調でも悪いんか?
心配で目で追ってると、何やら高いところにある参考書を背伸びして取ろうとしてるから、慌てて駆け寄って、代わりに参考書を取ってあげる
「あっ…北先輩?!」
「大丈夫?しんどそうやけど…」
「大丈夫です、ありがとうございます」
彼女は参考書を受け取ってニコッと笑う
実は俺、歩ちゃんええなと思ってた
角名と付き合う前、1年前ぐらいやったかな
まだチア部入って浅かった彼女は、荷物めっちゃいっぱい抱えて俺らの応援のために県外まで来てくれた
それを手伝ってやると、彼女は満面の笑みで応えてくれたっけな
でも何も行動でけんうちに、彼女がコートに注ぐ熱視線が俺に向けられたものじゃないって気づいてしまった
それでもよかった
彼女は角名と付き合って幸せそうやったから
でも…俺はこの前見てしもた
部活が終わってから職員室に用事があって、それを済ませて帰る途中、ロッカールームに忘れ物したことに気付いた
ロッカールームに戻ると
あれ?電気ついてる?
誰や、電気消し忘れたやつは…
ん?なんか音する…誰かおるんか
扉を少し開けて中を伺うと
!
グチャッグチャッグチャッ
そこには角名と交わる歩ちゃんの姿
激しく腰を打ちつけられながら愛液を撒き散らしてる
ほんでなんでか侑もそこにいて、彼女の可愛らしい口を自身の肉棒で容赦なく貫いてる
なんやこれは
何が起きてるんや
俺は驚きのあまり、その場を立ち去った
後日、角名を呼び出して
「お前…別にすんなとは言わんけど、学校はやめとけ」
と注意した
すると角名は驚いた表情で
「北さん…見てたんですね…ごめんなさい」
と謝った
「…あと…何で侑もおったんや?」
「…」
「人の恋愛にとやかく言いたないけど、大事なんやったらちゃんとしたれ」
俺やったら友達と一緒に大事な人を犯したりせん
「…違うんです北さん…」
「?」
それから角名は気まずそうに、自分の性癖を吐露した
他人に犯されてる彼女に嫉妬せんと欲情でけんのやと言う