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僕だけのDiVA【R18】

第1章 collaboration




番組は
ニュースを挟み後半へ

後半は
色々なアーティスト達がコラボしたり
普段歌わないような他の歌手の歌をカバーしたりと
意外性を突いた企画が続いた


そして
番組が最高潮に盛り上がった
pm 10:00

" Rev. " と " 東條アンナ "のセッションが始まった

一曲目は
彼女のデビュー曲

テンポ良く歌う彼女のバックで
僕達はダンスとコーラスを務めた

マイクでは拾いきれない彼女の生の声がすぐ側から聴こえると
全身が痺れるような感覚に襲われた



視線が合った瞬間
彼女は悪戯そうに微笑んだ


その眼が
僕に火を付けた


歌い終えた彼女が一旦下がると
曲調が変わり
ダンスパートが始まる

勢い付いた僕達のダンスが
どんどんヒートアップしていく


突然
客席がどよめいた

気が付くと
衣装をチェンジした彼女が
ステージ上に設えられた階段の上に立っていた

そこで
再び曲が変わった

アンナはRev.の歌と共に
階段の上で踊った

際どい歌詞に合わせた妖艶な彼女のパフォーマンスに
皆の視線が集まっているのを感じた

Aメロが終わり
特別に組み込まれた各自のソロダンスパート

僕達に続いて
アンナの順番になった

彼女は滑るように階段を降りると
真っ直ぐ僕に近づいてきた

ステージの中央へ導かれ
彼女と2人で踊る

まるで操られているかのように
身体が勝手に動いた


視線を合わせると
相手が何を望んでいるのかが手に取るように伝わってくる

こんな体験は生まれて初めてだった


曲はサビに入り
僕達の歌に彼女の声が乗ると
絶妙なハーモニーが心地良く頭の中に響いた


そこからは
あまり
記憶がなかった


眩い光の中
僕はただ無我夢中で
歌い
そして
踊った




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