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僕だけのDiVA【R18】

第5章 NY



前奏が流れ
今回は、Rev.の曲から始まった

1コーラス目は僕達3人でしっかりと歌い上げる

2コーラス目のAメロが終わり
Bメロの後のサビからアンナの声が加わると

痺れるようなあの感覚が、全身を捉えた


テンポが変わり
ダンスパートが始まると
アンナは、まず夏生の手を取った

彼のポテンシャルを引き出すような、豪快でキレのある激しいダンスで僕達を煽った後は
健人の方へ近づいて行く

アクロバティックな技術を盛り込み、美しいポージングで魅せる
2人の繊細な動きに誰もが息を呑んだ


そして
健人の元を離れたアンナが、僕の方へ近づいてくる


僕の瞳を真っ直ぐに見つめる彼女は、口元に悪戯そうな微笑みを浮かべていた


伸ばした指先が触れると
彼女は素早いターンを繰り返しながら腕の中へ飛び込んでくる

見つめ合った瞬間、スイッチを切り替えたアンナは
僕のリードに身を任せ
まるで高貴なプリンセスのように可憐に舞い踊った


曲調が変わっても、僕達は踊り続ける

アンナの動きは段々と
気高い女王のように優雅に、かつ大胆になっていく


テンポは激しさを増し
そのままアンナの曲の前奏へと繋がる

僕がこの曲の振り付けで踊る彼女と全く同じ動きをしてみせると
アンナの笑顔が弾けた


歌のパートが始まると、夏生と健人も加わり
4人は思い思いの表現で自由に歌い踊った


間奏のダンスは
即興とは思えないほど4人の息がピッタリと合った

気分が高揚し、頭の中が痺れて
何も考えられなくなっていく

あの感覚に包まれながら
無我夢中で踊っているうちに、曲が終わった


OKの声が掛かると
スタジオのギャラリー達からは、どよめきと歓声の混じった盛大な拍手が上がった





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