第4章 目覚め
身支度を整え部屋を出ると
階段の下に"ばあや"の姿があった
「…お茶のご用意ができました…」
階段を降りると
アンナはキッチンとは反対にある応接室に僕を通した
大きなソファに腰掛け
タバコに火を付ける
「お嬢様!タバコはいけません」
そう言ったばあやは
いい香りのするお茶を僕達の目の前のテーブルに置くと、アンナの手から火の付いたタバコを取り上げ、灰皿に揉み消した
「…アチラは日本よりももっと厳しいと聞きましたワ」
『ルールやマナーはね。…年齢的にはOKよ』
「だとしても日本にいるうちはいけません!…マネージャーさんにはお嬢様が無事にお帰りになったと、私の方から連絡しておきますワ」
『…ん……ありがと』
満面の笑顔で
僕に「どうぞごゆっくり」と言うと、ばあやはドアを閉めた
アンナは湯気の立ったティーカップを持ち上げると
ひと口飲んだ
『……アッ…チ…』
「…………アンナ…?」
『……何?』
「……………君……年、いくつ…?」
『18』
僕は言葉を失い
ソファにもたれた