第3章 屋敷※

敏感な部分を探るように唇を這わせながら
指先で僕の下腹部をなぞる


反応を楽しむように
柔らかな唇が降りていく


器用な手付きでベルトを外し
履いているものを脱がせると
アンナは
僕自身にまで唇を寄せた



くすぐるような吐息に弄ばれ
太腿に力が入る


アンナは
僕の瞳を見つめながら舌を伸ばすと
根元から先端まで
ゆっくりとなぞった


「……っ…」


アンナのあたたかな舌が
何度も僕を舐め上げる


張り詰めてくるものを感じ
両手を彼女の頭に添えると
アンナは口を開け
僕を咥えた


漆黒の瞳で僕を見上げたまま
ゆっくりと飲み込んでいく


先端が喉奥にあたると
無意識に僕の吐息が漏れた



何度も繰り返される動き


痺れるような感覚が
全身に広がっていく



限界にたどり着くその寸前に
アンナは動きを止めると

快感を逸らすように
今度は
今まで咥えていたソレに
唇が触れるか触れないかの距離でキスを繰り返した



見下すようなアンナの瞳が
サディスティックな僕の本能を煽った