第3章 屋敷※
舌を絡ませながら全てを飲み干し
アンナの腰を引き寄せる
『………礼音…………ベッド…行こ…』
「……」
耳元で囁かれた僕は
タバコを揉み消すと
彼女を抱き上げ
ベッドへと運ぶ
横たえた途端
アンナは身体を起こし
僕に馬乗りになった
ツンと顎を上げ
満足気に見下ろしている彼女の瞳を見つめて
僕は言った
「………もしかして………このまま…リードするつもり?」
『……私……男の言いなりになるのが嫌いなの…』
「………ふぅん…………君って……」
ベッドに肘をつき
身体を起こした僕は
指を伸ばして彼女の唇をなぞった
「……可愛げのない女だね……」
『………フフ……………そんな事……とっくに分かってたでしょ……』
挑発するような瞳に見つめられ
唇が引き寄せられていく
溶け合うように舌を絡ませながら僕のシャツのボタンを開けると
アンナは晒された素肌に優しくキスを落とした