第11章 頼れる仲間
「さっきのは幻覚ですね
探次!匂いを追え!」
ひおりが走りだす
後輩に遅れを取るわけにはいかない
俺も少し遅れて走り出した
いくつかの角を曲がり
階段を下る
ここは呪霊の生得領域か…
入ったのは1階からだし
ここに地下があるとは聞かされていない
「居ました!」
ひおりが指さす先には魚のような呪霊がいた
さっきの水もこいつが原因か…
瞬きをした次の瞬間
目の前にいた魚が消えた
「なっ…」
2級呪霊と聞かされていたのに
ここまで素早いとは
ひおりも驚いているようだ
どこだ…
どこに行った
横を何かが横切ると
頬が浅く切れる
完璧に避けたはずだ
速すぎる
この魚動きが速すぎる!
また呪霊を見失い辺りを見回すと
ひおりが叫んだ
「狗巻先輩!
後ろ!」
呪霊は大きな口を開け俺の死角から飛びつこうとしてきた