第5章 いい所…?
そろそろ帰ろうかという雰囲気になり
私は明日までにやり遂げなければならない事を思い出す
「汝、我の呼び掛けに答え給え
命婦、御饌都、探次」
名前の順に式神が現れる
この子達は私が初めて使役させた式神だ
もう私の人生の半分一緒にいる
「みんな…ごめんね」
抱きしめながら謝った
今からこの子達を手放さないといけない
そう思うとまた目頭が熱くなる
式神達はいつもと違う雰囲気に戸惑っている
「どうしたのだ小童」
「喋った!?」
後ろから五条さんが思わず声をあげた
「この子…御饌都だけ式神なのに何故か話せるんですよ」
私も初めて話した時は驚いた
てっきり式神は話せないものだとばかり思っていたから
「当然だ
わしはこの中でも1番位の高い狐仙だからのう」
ふふんと自慢げに御饌都は話す
「それよりなんだと言うのだ
小童らしくもない…
もっと堂々と主らしくしてもらわんと
使役されたわしらにも失礼とは思わんのか」
ぐるる…と唸りながら御饌都に叱られる
昔もよくこうして叱られたものだ