第4章 最終日
ー五条saidー
「ななみん」
「なんですか」
「ひおりちゃんの事だけど」
ひおりちゃんの事は
あらかた聞いていたつもりだったけど
あれほどの実力だとは聞いていなかった
「昔からあの家系は呪力の多い事で有名な家系ですが
その反面扱いが追いつかず…
他のものはあの子みたいに強くはありませんよ」
それは知っている
生まれ持った呪力が多く
老いて体に収まり切らなくなった
呪力が暴発してしまう事で短命な家系としても有名だ
「本当かどうかはわかりませんが
家のものによると
体に人工的な術式を刻んでいるとか…」
「はぁ?」
術式は生まれ持って体内に刻み込まれているもの
あとから外付けでつけるなんて聞いたことがない
「私だって信じられませんよ
でも、今の目の前で起こっていること
これを見てもありえないなんていえますか?」
実際ひおりちゃんは
僕が苦戦した呪物をものの15分足らずで
片付けてしまっていた
「だよねぇ…
実際そんなことがあるなんて
あの小さな体で一体どれだけの物を
背負ってるんだか…」