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短編集

第2章 鋼の錬金術師*エドワード・エルリック 「その表情の下に」


大佐は3人が部屋から出ていくと、ふふ、と小さく声を上げて笑った。


「どうしたんですか、大佐。」


大佐の斜め後ろに立っていたホークアイ中尉が不審に思い声をかけた。
大佐は机に向かったまま中尉の質問に答える。


「いやね、あの子の表情筋があんなに動いているのを初めて見たのでね。」

「そういえばそうですね。あの兄弟とともに過ごすことがいい刺激になったのでしょう。大佐の予想通りですか?」

「いや、予想以上だよ。」



―――――――――
―――――――

その後も3人の旅は続いた。志弦の表情が豊かになっていったのは言うまでもない。

約1年後、鋼の錬金術師「最後の錬金」の際、志弦は大号泣で喜んだという。


—Fin—
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