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短編集

第1章 呪術廻戦*狗巻棘 「盗人少年」


「今日もやってやがる」

「あれはもう、くっつくまで終わらねぇよ」

「だな、」


真希とパンダは運動場にいる2人を見て話していた。
ほぼ毎日やっていることとは、これだ。


「た〜か〜な〜〜!!」

「マジで待って、棘!!」


そう言って運動場を駆け回る2人。
いつも棘が志弦の私物を何かしら盗んでは志弦が返せー!と追いかけ回している。
たまぁに志弦がいつもの仕返しだ!と言って逆パターンもあるが、ほぼ棘が盗むパターンだ。

棘の気持ちを知っている真希とパンダからしたら、好きな子のものを盗むとかガキかよ。って感じだが、そんなこと知らない志弦はいつも棘はなんで私のもの盗むの?って感じだ。

まぁ、志弦が自覚していないだけであって、側からみれば志弦も棘のことが好きなのだろう。
それ故、2人がイチャついているようにしか見えない。
真希たちからしたらいい迷惑である。
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