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鬼ヲ脱グ【鬼滅の刃】

第11章 新しい芽



いつも見る彼女より、少し物鬱気に見えたのは気のせいだろうか。

少しだけの変化にぞくりとしたのは気のせいであって欲しい。

カナエは思わず桜華の手を取った。

安心させるような眼差し。

「絶対、無事に赤ちゃんをお迎えしましょ」

「はい。頼りにしています」

心の奥底で冷たく震えるものが、ただの思い過ごしで会ってほしい。

ただ、カナエは明日からとある場所へ長期任務で出かけなければならない。

何事も起きなければいい。

そう願わずにはいられなかった。



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