第7章 残されていた愛 繋がる愛
沢山人を殺した罪に溺れて息ができない時があるのを
波動で感じてる。
狛治には、覚えていない人間時代も未来が見えていなかったように、
今も同じように、わたしが人の心を取り戻すキッカケとなり、沢山の人の未来を奪った罪に目覚めている。
わたしを通して前向きであろうとしても、
わたしの未来を保証してくれようともするものの
『自分が幸せになっていいものだろうか』
『このまま幸せな未来がくるなんて想像ができない』
そういう思考がめぐって不安に苛まれることがよくあるように思う
今夜は満月。
人が本能的になりやすい
猗窩座が犯してきた罪を猗窩座の記憶が強い狛治は目の前で自分の罪で苦しんでいるのが解ったから
それでも、どんなあなたでも一緒にいたい、愛していることを伝えたい。
江戸の時代に罪の印とされた藍色の線の刺青がモチーフになっているのを感じるから
その線の入った体を包むように
口づけながら、愛撫しながら降りていく。
狛治は最初はわたしの過去を思って抵抗したけど
刻んでくれといったのは狛治だし、
そういう熱が体を動かすほど狛治が欲しいし溶かしたい。
思い出したくない過去も、恐怖の中で身につけたことも体に刻み込まれて苦しくなった時もあるけど、それがあるから今の目の前の大事な人を愛してあげる方法も解るの。
あのときと違うのは"体も声も心と一致して溢れる"という感覚。
鍛え上げられた筋肉質な胸の先を転がしたり摘まんだり、口に含んで転がす。
「くっ……は、ぁ」
「狛治………狛治………」
名前をいっぱい呼んで、あなたがここにいること、いて欲しいことをいっぱい伝えたいの。
情欲の表情に少しだけ満たされていくような安心した優しい表情が嬉しい。
「桜華………最高だ。」
「狛治……」
頸から鳩尾に伸びる線を舌で這わしながら、視線を合わせて上に上がり、喉仏まできて口づけて、少し強引に口づけ、両手で頸の線を包むようにして少し締めた。
「ん…!んぁっ……っく」
「はぁ……んぁ…」
苦しさで顔を歪めるけどもっと奥を絡めとって唾液を溢れさせた。
狛治は耐えきれずに強く貪るように背中を強く撫で回しその力強さで気持ち良くなって甘い声が漏れる。