第1章 パラノイア。【黄瀬涼太】
『涼太・・・・私は騙されないよ。又そうやって私を試すんでしょ?私はこんなにも愛してるのに・・・・』
女の言っている意味がわからなかった
ガシッ
「イッ!」
ザクッザクッ
「え・・・・」
一体何が起きているのかと思った
それは一瞬の出来事だった
「イヤ・・・・・・きゃぁぁあああああ」
隣で笑っていた彼女は崩れ落ち叫び出す
足元には彼女の髪が落ちていた
我に返った時には手遅れだった
黄瀬「え、ちょ!!何やってんスか!!」
女の腕を掴む
右にははさみ
左には先ほど切り落とした彼女の髪が握られいた
『ねぇ、涼太。これでその女とももう喋らないよね?私だけを見ててくれるでしょ?私の長い髪だけを触ってくれるんでしょ?愛してるわとても』
ゾッとした
この女の言っている言葉の意味が理解できなかった
ただ思ったのは
狂ってる
横で泣き崩れる彼女を見ながら
どうしようもない気持ちになりながら
黄瀬「マジであんた誰なんスか」
END