第3章 櫻×大 1
-大野side-
ふらつく躰を翔くんに支えてもらいながら
車の助手席に乗せてもらった
翔「俺の家でいい?」
「えっ..でも...」
翔「コンビニ寄って、俺んち行こ?」
「そんなの..いいよ...助けてもらったのにそんな事まで...」
翔「..智くん...」
「..ん...?」
翔「こういう時くらい俺の事頼ってよ...そんなに俺..頼りないの...?」
「ちがっ...そういう事じゃ...」
翔「確かに俺ヘタレだけどさ..?こういう時くらい大事な...大事なメンバーくらい守らせてよ..支えさせてよ...」
「しょう...くん..」
俺のほうに向き直して翔くんと見つめ合う形になる
翔「智くん...もっと俺を頼って..? どんな智くんでもしっかり支えるから... いっつも智くんには俺だけじゃなくて嵐みんなを支えてもらってる.. だからさ?おじさん同士? ふふっ..仲良く支え合おうよ...ね?」
「しょ..く...ありがと...」
翔「うん....ふふっ 好きなだけ泣いていいよ..俺の前でならいくらでも...」
翔くんは俺の頭をひと撫でしながら
そう言うと翔くんは躰を前に向き直して車を発進させた
しばらくするとコンビニの駐車場に止めて
シートベルトを外すと “ごめんちょっと行ってくるね”
と言って車を出た
「...っ..はぁ...はぁはぁっ...」
翔くんに頷きを返して車のドアが閉じられると
我慢していた荒い息を吐き出す
時間が経てば経つほど躰は燃えるように熱くなるし、
息も荒くなっていく
いくら息を整えようと深く呼吸しようとしても
整うどころかもっと荒く、浅い呼吸になっていく
なに...これ..
こんな事は初めてで
躰がこうなった理由を考える...
風邪..引いたとか...?
..思い出した..
きっとこれ..あの時飲まされた...
...媚薬だ.......