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Memories of Tomorrow

第1章 unlucky men


 出来るだけ、軽く聞こえるように。
 全身の演技力を振り絞って努めて明るく、言った。

「そんなことないでしょ、やっぱりニノ、疲れてるって」

 ポンっと肩に手を置く。

 男にしては信じられないくらいの薄さで、やっぱり、本当にちゃんと食べているのか心配になってしまうくらいだった。

 問い詰めれば、何か言ってくれるのではないのか。

 弱みの一つくらい、見せてくれるのではないか。

 そう期待した。



 それが間違いだった。
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