• テキストサイズ

Memories of Tomorrow

第1章 unlucky men


『そっか、そんなことがあったんだね……翔ちゃんは悪くないよ、大丈夫、お疲れさま』

「大丈夫、で済めばいいんですけどなんか重症みたいなので。昔の俺みたいに」

『そっか、あのときの翔ちゃんも、過食嘔吐気味だったっけ。でも、今はもう治ったでしょ?』

「まぁ、一応は、ですけどね。これから再発するかもしれませんし……」

『大丈夫大丈夫。翔ちゃんが困ったら、また、俺がなんとかするよ』

 何と打とうか考えて、ごろんと仰向けになった。
 にこにこと頬杖をついて話を聞く大野さんの様子が、目に浮かぶようだった。

 ニノに拒否されてから、どうしても1人で抱え込むことが出来なくて、熟考の末、大野さんにメッセージを送った。
 彼ならきっと、俺には持っていない視点を持っている。
 だから、ニノの嘔吐も、解決の糸口を見つけてくれるのではないか。
 
 そんな一縷の期待を抱いていたのは、間違いない。 
/ 37ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp