第1章 ギャングとの出会い。
side
リゾットさんから暗殺チームと聞いた時、正直怖かった。
でも、そんな心配を他所に暗殺チームの皆んなは驚く程自然に私を受け入れてくれて、いい人達だった。
勿論…日本は恋しい。
きっと両親は心配してる。ニュースにもなってるかも。
でも…私にスタンドという能力が見えてしまうと分かったからには、両親を危険な組織から守る為にも、私はここで生きて行くしかないとジョルノに言われ腹を括った。
ここでの生活に慣れ始めて約1ヶ月が過ぎた頃だった。
「デケェ仕事も終わったし、皆んなでパァッと酒でも飲もうぜ!」
ホルマジオの提案で、アジトで皆んなとお酒を飲む事になった。
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「なぁ、。オメェはリゾットの女なのか。」
『へ?』
もう夜中12時を過ぎ、私も随分酔いが回ってきた頃
プロシュート兄貴の突然の問いかけに変な声が出てしまう。
リゾットの女って…何?
「今のイタリア語分からねぇのか?あいつとセッ…」
『わぁぁぁ!言わなくていいよ!!』
顔が真っ赤になる。私が…リゾットさんと?
ないないないある訳ない!!
私のことなんて、リゾットさんそんな風にみてないに決まってる!!
「リゾットの女じゃねぇなら、俺とどうだ。」
『…え?』
兄貴の顔を見る。腕をついてジッと見つめてきた。
何、この雰囲気…。
「正直、お前みたいな女会ったことねぇんだよ。
『え、ちょ…何言ってるの…兄貴。』
兄貴が髪に触れてくる。
『あ、兄貴は…私がジャポネーゼで珍しいから、そう思うだけだよ。』
「ああ?そんなの、俺が決めることだろ。」
腰をグイッと引き寄せられた。顔が近い。
まずい…兄貴も酔ってるし私も頭がぼーっとしてる。
このままだと流される。
咄嗟に周りを見回したけど、もう兄貴以外は皆んな泥酔してソファーで眠っていた。
「…こっち見ろよ。」
顎を掴まれ兄貴と目が合う。
あ
キス…される。
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