第1章 ギャングとの出会い。
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「なあ、あの噂知ってるか?」
ホルマジオが楽しげに話し出す。
「噂ってなんです?」
「リゾットがジャポネーゼの女飼ってるって噂だよ。」
ペッシがキョトンとする。
「あれはボスからの命令で監視してるだけだ。スタンド能力はねぇのにスタンドが見えちまう女で、ただの観光客だったらしい。」
プロシュートが煙草を吹かしながら言った。
「無意識のスタンド使いって可能性もあるし…他の組織に命を狙われる可能性を考えてるんだろうね。新しいボスのジョルノって人はお人好しだし。」メローネがPCを操作しながら言う。
「なんだよ、俺はてっきりリゾットがついに女できたのかと思ったのによぉ。」
イルーゾォがつまらなそうに言う。
「イルーゾォ、オメェは見たのか〜?そのジャポネーゼの女。」
ホルマジオが身を乗り出しながら問う。
「いや、見てねぇ。」
「ったく、しょうがねぇなぁ。」
その時、ドアを開けてリゾットが入ってきた。
リゾット以外の暗殺チームのメンバーの視線が、一点に集中する。
リゾット後ろには、小柄なジャポネーゼの女がいた。
「ここにいるのが、暗殺チームのメンバーだ。」
『今日から暗殺チームで…雑用とか、お手伝いをすることになりました。です。宜しくお願いします。』
「新しいボス、ジョジョからの命令だ。今日から彼女もチームの一員として扱え。」
これが、と暗殺チームの出逢いだった。