第8章 激裏■夢は終わらない■狼66号と兎77号
再び重なる肌。
宣言通り、泥仕合だった。だが予想外なのが兎の性欲だ、俺に着いてきて俺に跨って腰を艶かしく振るは最高で……。
俺は初めて、しかも交尾でメスに負けた……
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「………」
むくりと体を起こし、遮光カーテンから漏れる朝の光に目を向ける。外では駐車場にスズメが来てるのかチュンチュンうるさい。
に前、狼だとか兎だとかそういった立場に成り代わった夢の話を聞いた。その流れて朝勃ちをぶち込んで一日の始まりからのハッスルをしたんだが。
なかなかに"イイ夢"を見ちまったなぁ、と頭を掻いてベッドサイドに視線を向ける。携帯端末が震えながら現在の時刻を画面に表示していた。
ピピピピ…、とうるさい携帯端末のアラームを消した。その音でもぞもぞと隣で眠る妻……、が目を覚ましたようだ。
目を擦って腕で上半身を少し持ち上げると昨晩むしゃぶりついた乳が僅かに揺れる。そして素肌を滑る掛け布団。その置きたばかりのはまるで海辺のマーメイドが身を起こしたような。
『…おはよ。どうしたの、ぼーってして。夢か何か見て夢と現実分からなくなってる?』
……夢と現実の混在、ねえ…?
さっきから違和感があって、片手で掛け布団を掴んで持ち上げた。その様子をも共に見ている。
「…チッ、」
『あ、あら~…随分と…あー…あーあー盛大に出しちゃったねー?』
「……うるせ」
……やっちまった。持ち上げた掛け布団を、その現状を見なかった事にするように落とすと、重力に従って掛け布団が俺やに被さり、空気に触れて冷えた精液が俺の朝勃ち中のチンコにくっつく。
は苦笑いしていた。
『あれだけ夜出しておきながら夢でも出すってどんだけ溜まってんの?金玉四次元ポケットなんじゃないの?』
「おいおい……。
いや、な?お前に聞いた狼と兎の話が印象的で寝る前にちょーっと思い出したら俺も夢に出てきてよお…、」