第1章 世界をみたくはないか?
「おいっ、」
声の先には15、16くらいの少女がワンピースの裾をはためかせながらいた。
モーディビック号の鯨の頭のところで真っ暗な海をみていると後ろから声をかけ
られた。
「おい##、そんなとこにいて落ちるなよい」
「ねえ、マルコ。」は海をみたまま話し出した。
「………やっぱなんでもない」いつものなつっこい微笑みと共に##が振り返った
。
お風呂にはいっていたのであろう、髪にタオルをポサッとかけてあるマルコをみる。
「なんなんだよい」ぶすっとマルコが言った。
「##ーーー」
この声はエースだ。
声のもとを辿ると船の中へと続く扉から顔をのぞかせていたエースがいた。
「なあに?」
「親父が呼んでるぜー」
「わかった、いまいく」
そういって扉へむかうために足を動かす。
「マルコものもうぜ」エースが酔いがまわっている顔でマルコを呼ぶ。
「エース酔っ払ってる~~」##はあきれながら顔を膨らませた。
まったくもう…
エースからお酒の匂いがしてきた。
「##ものもうぜっ」そういいながら首に手を絡めてきた。
「ちょっと!エース!!」
「あははははっ」部屋から人の気もしらないクルーたちの笑い声が聞こえてくる
。
「もう!!笑ってないで助けてよ」エースの腕と格闘さながら言った。