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【鬼滅の刃】杏の枝 ♦ 短編 / R18 ♦

第2章 例のあの部屋シリーズ② 冨岡義勇の場合


「どうして俺がそんな事をしなくてはならない」

器用に片腕で体を支え、座ったに詰め寄った。

義勇の端正な顔が近づくだけでゾクゾクしたが、それを表面には出さずに、彼女も続ける。

「そうね、さっき気持ちよかったでしょ?私も気持ちよくなりたいって思うのは悪い事じゃないはずよ」

言うと同時に、義勇が体を支える左腕を右手で払いのける。思わぬ行動に、彼はの体の上に倒れ込んだ。

「ほら…ね?お願い…って言ったらやってくれるかしら?」

掴んだ義勇の腕を自らの乳房へと持ってくる。

(何だこれは)

こんなに柔らかく触り心地の良いものに触れたのは初めてだった。無意識に手が動き、乳房を揉みしだいてしまう。

「……ね?」

薄く頬を染めたの顔を見ると、先ほど落ち着いたばかりの股間に、また熱が籠もり始めるのを感じた。

「……ああ」

とりあえず、承諾してはみるが、どうしていいかさっぱりわからない。初めて見るその女性自身に、おそるおそる舌を伸ばしてみる。

「ひぁっ……」

つん、と舌先が当たっただけなのに、が嬌声をあげた。試しにもう一度、軽く舐めてみると、今度はビクンと体が反応しているのがわかった。

「……そういう攻め方で来るつもり?」

「気持ち良いのか?」

今度は舌の表面を全体的に使い、割れ目を大きく舐め上げた。すると、その秘部の奥からとろりとした液体がわき出てくるのがわかった。

(何だろうこれは)

本能的に、口を付け、まるで吸い物で啜るように、じゅるりと吸い上げる。

「んひぃっっ……」

「………美味しい」

初めて口にするその液体は、とろりとしていて蜜のように甘く、それでいて舌が痺れるような刺激に溢れていた。
舌先で遊び、舐め上げ、いっぱい出てきたら吸い上げる。それを繰り替えしていた時だった。

「も、もうやめっ……!!」

突然、が足の裏で義勇の額を押して、自分の体からひっぺがす。
彼女の方を見ると、目は涙で滲み、息はあがり、とても辛そうだと、義勇は思った。

「す、すまない。悪気はない」

「いや、謝ることじゃ……」

しゅんとする義勇に思わず胸がキュンとなってしまう。

(おっと、あまりの可愛さに、自分の責務を忘れるところだったわ。今日の私は”導く”のが使命)
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