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【鬼滅の刃】杏の枝 ♦ 短編 / R18 ♦

第1章 例のあの部屋シリーズ① 不死川兄弟の場合


いそいそと立ち去る2人を後目に、実弥は口を開いた。

「冨岡よォ、女性に向かって臭いはねぇだろうが」

額に血管を浮かび上がらせる実弥に何かを思い出し、「ああ、そうだ」と言わんばかりに懐をごそごそと探ると、義勇は小さな包みを出した。

「おはぎだ、不死川」

「食うかよ、ボケがぁぁぁぁ!!」

「なに、おはぎは嫌いなのか」

「好きだよクソがぁぁぁぁ!!」

先程まで部屋があったはずの、何も無い広い草っ原に実弥の叫びだけが大きく木霊したのだった。
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