第5章 party
着飾った人々が通りを行き交う週末の繁華街
パーキングに車を停めると
2人も肩を並べて歩き出した
高級な料理店がズラリと軒を連ねている通りまで来ると
セツナが尋ねた
「……リン……何が食べたい…?」
『………うーーん………………ぁ……コッチ!』
リンはセツナの手を引いて
細い路地へ入って行く
路地を抜けると
裏通りに出た
そこは屋台が立ち並び
人々の話し声や笑い声で賑わっていた
中でも特に活気のある屋台の丸椅子に座ったリンは
笑顔でセツナを見上げた
「…………フッ……」
セツナはジャケットを脱ぎ
リンの肩に羽織らせると
隣に腰を下ろした