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aslan

第4章 stray cat



数時間後
怪我の手当てを終えたセツナが亮二の事務所のドアを開けると
ソファには
同じく呼び出された亮二の息子・沢村アランが座っていた


長く待たせた事を詫びたセツナがソファに座ると
亮二もアランの隣に腰を下ろした


アランは
かき集めた情報から導き出したことの一部始終を
2人の前で話した






マンションを飛び出したリンは
たまり場へ向かおうとしていたようだった

行く途中
一台の車のクラクションが鳴り
中の男に呼び止められた

車を降りた男は
「オマエを知っている…暁の娘だろう」と言った

リンが認めると
男は更に続けた
「オマエの親父の時代は終わった……尻尾を巻いて引退するなら今のうちだと…親父に伝えておけ」


それを聞いたリンは
男に掴みかかり平手で顔を殴った


側に居た男達は
リンを捕まえ
地面にねじ伏せた


両腕を押さえ込まれたリンの額に

顔を殴られた男"チャン・リュウイ"が

取り出した拳銃を向ける



すると
リンは自分から銃口に頭を押し付けた



驚いた様子のチャンが「怖くないのか?」と聞くと
リンは
チャンの目を真っ直ぐに睨んだまま答えた


『……私は"暁 辰彦"の娘……いつだって覚悟は出来てる…』




リンのその言葉を聞いた途端
目付きが変わったチャンは
男達に指示し
リンを車で拉致した








「……あのライブハウスに運ばれた後のことは……セツナの方が…よく知ってるよね…」



報告を終えたアランは
事務所を出て行った






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