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GIFT 【R18】

第7章 過去





「…な…何だよ!俺は親切心で…」


響也は倒れた男に馬乗りになり
何度も殴り続けた


「おい!やめろ!」


隆司が腕を抑えようとしても
響也は止まらなかった


隆司は響也にしがみつくようにして
2人の間に入った


「落ち着け!」

「離せ!」

「………ってぇ……」


男が体を起こすと
響也は隆司を振り払って立ち上がり
顔面に蹴りを入れた


「…許してくれ!俺が悪かった!謝るから!」


響也は
再び地面に倒れた男の腹を蹴り上げる


「……(ドカッ)………アイツも……(ドカッ)……そうやってオマエに……(ドカッ)………頼んだだろ………(ドカッ)………なのにオマエは……」

「響也!」


隆司は力ずくで
響也の体を抑えた


「……もうヤメロ………死んじまう…」


見ると
男は地面に横たわり血を吐いていた


「……二度と……俺達の前に姿を見せるな…………もし……次にオマエを見掛けたら………その時には………殺す…」


響也の瞳の奥に燃えるような狂気を見た男は
うわずった悲鳴を漏らすと
よろめきながら立ち上がり
走って逃げていった



響也は
近くのフェンスを思い切り蹴飛ばした


「………クソ!」

「……響也…」

「……隆司……アイツには…言わないでくれ…」

「………あぁ……分かってる…」






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