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GIFT 【R18】

第6章 ある夏の夜※




着替えたナナの姿を見て
愛子は満足そうに頷き
隆司は目を丸くした


「………素敵……アナタなら絶対に似合うと思ってたのよ!…ねぇ…良いでしょ?隆司」

「…ウン…よく似合ってる…」

『……ぁ…』

「…今日のお礼に…私からプレゼントするワ…」

『……ぇ……いやいや…ダメです!…そんな…』

「…隆司……ナナちゃんのお仕事って…もう上がりでいいのよね?」

「……ぇ?……ぁ…ウン……そうだ…けど…」

「…これから用事も無いみたいだし…コレ着て一緒に出掛けましょーよ…」

『……?…え?え?』

「…すぐに車回して来るから…荷物持って外で待っててね……隆司!請求書は服と一緒に事務所に送って頂戴…」

「…ぁ…了解です」


愛子が店を出て行くと
焦った顔のナナに隆司がレジを閉めながら言った


「……ナナ……オマエ…愛子さんに相当気に入られちまったみたいだな…」

『どうしよ…店長〜』

「…悪ィな止めてやれなくて……アノ人…一度言い出すと聞かねーんだワ…」

『…そんなぁ…』

「…まぁ…どっかで軽く飯食ったら…家まで送ってくれると思うからさ…」


そんな事を話していると
轟くようなフェラーリのエンジン音が近づいてきた


「…ま……テキトーに…頑張ってくれ」

『…店長ぉ…』


大きなクラクションの音に飛び上がったナナは
荷物を掴むと走って店を出て行った





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