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GIFT 【R18】

第6章 ある夏の夜※




8月のある夜
愛子は " ROTTY " にやって来た


愛子が社長を務める事務所に所属する新人バンドの
雑誌撮影用の衣装を見立てて欲しいとのことだった



隆司に具体的な希望を伝えると
2人は店内を見て回った


ピックアップした服を何パターンも組み合わせながら
イメージを煮詰めていく


ある程度方向性が決まり
数点の服が残ると
愛子はナナに
モデルとして試着してみて欲しいと言った


言われるまま着替えたナナが
フィッティングから出ると
2人は感嘆の声を上げた


「…すごく良いわ……イメージにピッタリ…」

「…じゃ……統一感持たせる為に…他のメンバーはコレと…コレにしようか?」

「……そうね……ナナちゃん……試着、お願いしてもいいかしら…」

「ハイ」


愛子の要望に応え
ナナは他にも何着か着替えてみせた

そして
全ての衣装が決まった


「ナナちゃんどうもありがとう……おかげでとっても助かったわ…」

『…お役に立てて良かったです…』

「……アラ……もう閉店時間過ぎてるのね……ゴメンなさい……もしかして…残業させちゃったかしら…」

『…大丈夫です……特に…用事も無いので…』

「……本当にありがとう………そうだ……ねぇ……最後にもう1着………コレ着てもらっても良いかしら………靴は……このミュールでお願い…」


手渡されたのは
レディースの商品の中でも特に女性らしいデザインをした
淡いブルーのシフォンワンピースだった


『…ぁ…ハイ…』


ナナは服を受け取ると
フィッティングへと向かった








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