第5章 笑顔の裏側
月日は流れ
梅雨もそろそろ明けそうなある日
" ROTTY "では
大量に入荷した盛夏物の商品の整理に格闘する2人の姿があった
pm 8:15
残業してバックヤードにこもっているナナの所へ
隆司がやって来た
「お疲れー……レジ閉め終わったけど…コッチどうだ?」
『お疲れ様でーす…コッチももう終わりそうー』
「おぉ…ありがとなー…こんな時間まで残ってくれて。……腹減ったろ?…何でも好きなモン奢ってやる…」
『やったぁ♪』
そして30分後
2人は隆司の知り合いが経営しているバーのカウンターで
薄焼きのミックスピザを食べていた
『んー…おいひぃ』
「……クス……オマエ…本当に美味そうに食うよな…」
グラスに注がれたビールを飲みながら笑っている隆司の隣に
華やかな服を着た女が座った
「こんばんは」
「おー…愛子さん…」
『……』