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GIFT 【R18】

第5章 笑顔の裏側



愛子は隆司と親しく話している途中で
隣にいるナナに気付いた


「…アラ…あなたこの間の…」

『……こんばんは…』

「アレ?愛子さん…ナナと知り合い?」

「この間…雅ちゃんの事見掛けて…その時に一緒だったの…」

「…そうだったのか……彼女…ウチの店手伝ってくれてるんだ」

「…あぁ……どうりで着てる服とか…私好みで素敵だな〜と思ったのよ!……名前…ナナちゃんていうのね…よろしく」

『…ぁ……よろしくお願いします』

「ナナ…愛子さんは…芸能事務所の社長さん…V系のバンドをいっぱい抱えてて……雑誌の撮影とかで…俺が選んだ服使ってもらったりしてるんだ」

『…そうなんですか…』

「…まだスタイリストまで付けてあげられない子達も多くてね……隆司のセンス…頼りにさせてもらってるのよ……ぁ…また近々お願いするわ…」

「了解です」


愛子は隆司に「連絡する」と言うと
グラスに残った強そうな酒を一気に飲み干して席を立った


「…それじゃ……ナナちゃん…またね…」



愛子の去ったあとには
香水の甘い香りがいつまでも残っていた






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