第5章 笑顔の裏側
「…雅…ありがとな……またいつでも寄ってくれよ」
「ハイ」
「そーいや…響也のヤツも忙しいのか?…全然顔見せねーけど…」
「ケイさんは……最近…経営の方も手伝ったりし始めたんで……これまで以上に忙しいんスよ………休みも…全然取ってねーんじゃねーかな…」
「そっか……………その"ケイ"っつー呼び方…何回聞いても慣れねーんだよな………てか……どっちかっつーと…本名の"響也"の方が源氏名っぽくね?…」
「あ……ソレ…ケイさんの前で言っちゃダメなやつです…」
「…?…そうなのか?」
「…ハイ……今までに…ソレ言われて何度不機嫌になったことか………この間も……酔っ払ってる時に…新人のヤツに言われて……ソイツ殴られてました…」
「…ぉ…オゥ……分かった…ポロッと言わねーように気を付けるよ…」
2人の話を聞いて
ナナは自分も気を付けなくてはと
頭の中にメモした