第5章 笑顔の裏側
それから数日が過ぎた
" ROTTY "の店内
常連の接客を終えたナナに
隆司が声を掛けた
「…お疲れー…ありがとな……もうpm7:00だし…上がって…」
『はーい…じゃこれだけ片付けちゃうね…』
ナナが商品を整えていると
入り口から雅が顔を出した
「…ちーっす」
『雅!』
「おー!雅じゃねーか!」
「隆司さん♪ご無沙汰っす」
「元気なのか?…たまには顔見せろよなー」
「アハハ…さーせん…」
「どーした?今日は」
「ぁ…今日…久しぶりの休みで…プラプラしてたんスよ……で…ナナがそろそろ店上がりだったら…一緒に晩メシでも行かねーかな〜…と思って…」
「わー♪ホント⁉︎雅」
「…ウン」
「…良かったなナナ〜。……ひとりだと昼も夜もコンビニのモンばっか食ってるみたいだったから…俺も心配してたんだよ…」
「……」
『嬉しい♪待ってて!いま急いで片付けるから』
「そんな慌てなくていーよ……隆司さ〜ん…サングラス見せてもらいまーす」
「おーゆっくり見てってくれ」