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GIFT 【R18】

第5章 笑顔の裏側




雅が何か言おうと口を開きかけた時
玄関の方で鍵の音がした


『…ぁ……響也が帰ってきたね…』


そう言ってナナは顔を輝かせた


嬉しそうに玄関へ向かうナナの背中を
雅は悲しい目で見つめた



玄関でナナと何か話した後
リビングに入って来た響也は
雅に言った


「…雅ー…ナナと一緒に昼メシ食ってくれたんだって?……ありがとな…」

「……ケイさん………お帰りなさい…」


響也は雅の表情に違和感を覚えた


「……雅…?どした……何かあったのか?」

「…ぇ……いや……ナンもナイっす…」

「……」

「………俺……店の準備があるんで…そろそろ帰ります。……ぁ……コーヒー…入れたんで……良かったら…飲んでください…」

「……あぁ…」


雅は
ナナに「じゃーまたな」と言って帰っていった


手を振り合う2人の笑顔は
いつもと同じように見えた

けれど
響也は
微かな胸騒ぎを感じていた







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