• テキストサイズ

GIFT 【R18】

第5章 笑顔の裏側




愛子はマンションの正面に車を停めると
2人の方へ歩いてきた


車と同じ真っ赤なネイルと口紅
ゆるくウェーブがかった栗色の髪からは
甘い香水の香りがした


「…雅ちゃん……おはよ」

「おはようございます♪どうしたんスか?」

「急に仕事のスケジュールが空いたから…ケイとランチでもしようと思って迎えに来たの……もうすぐ降りて来るわ…」

「あー…そーだったんスね」


愛子はナナの方に視線を向けると
上から下まで舐めるように見回した


「……アラ♡……ずいぶんカワイイ子連れてるじゃない……新しく入った子?」

『……ぇ…』

「初めましてよね?何曜日に出てるの?」

『…ぇっ…ぇっ…』

「…愛子さーん……彼女…驚いてまーす」

「…ヤダ!……アナタ…オンナノコだったの⁇……ゴメンなさい…私てっきり…」

「………ハハ………アハハ……」

「ゴメンなさーい!…ホントに悪気は無かったのよ……許して頂戴ね…」

『…ぁ……全然…大丈夫です…』


その時
マンションの自動ドアが開いて
ラフな格好をした響也が出てきた


「…何だ…オマエら一緒だったのか……いま連絡しようと思ってた。……チョット出掛けてくるから…雅……後頼むな…」


響也は
雅の肩をポンと叩いた


「ラジャーです!ケイさん!」

「愛子さん…お待たせ」

「おはようケイ…じゃ…行きましょ」


2人はフェラーリに乗り込むと
音を立てて走り去った


『…………綺麗な人…』

「……あの人……ケイさんのお客さん……良い人なんだけど………チョット……目が…悪ィのかな……ハハ…」

『……』







/ 67ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp