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GIFT 【R18】

第4章 朝日




響也が着替えている間に
雅はテキパキとコーヒーを入れ
2人分の朝食を作ってくれた

ダイニングテーブルに座って目を丸くしているナナに
響也は朝食を食べながら言った


「…今日はこれから仕事なんだ……帰りは夜中になると思うけど…大丈夫か?」

『…ぁ……ウン…大丈夫だよ』

「…雅はやる事終わったら勝手に帰るから…ユキは自由に過ごして……ぁ…コレ…渡しとく…」


響也はそう言うと
合鍵と小ぶりの財布をナナの前に置いた


「……美容院行ってくれば?…知り合いの店で良かったら予約入れとこうか…」

『……ぇ……いいよ………せっかく響也が切ってくれたんだし…』

「…シロートが切ったから…よく見るとガタガタだぞ………ったく……もー少し長さ残ってりゃボブでごまかせたのに……オマエ…ガッツリ切りすぎなんだよ…」

『…いーの!…すごく気に入ってるもん…』

「……クス…」


響也は立ち上がると
ナナの短くなった髪をクシャクシャに撫でた


「…じゃ…行ってくる…」

『…ぇっ……あ……ウン……行ってらっしゃい…』


響也はキッチンにいる雅に声を掛けた


「…雅ー……あとよろしくな…」

「…アレ?…ケイさん早いっスね…」

「んー…ボスから電話あった」

「呼び出しかー……ハハッ……まぁ…クリスマスに当欠したら…そーなりますって」

「……だよな…」

「…し・か・も♪…体調悪いって言って休んだのに…彼女と仲良く過ごしてたなんてボスにバレたら…」

「バレたら?」

「ひっ…」

「…どーなると思う?雅…」

「…ケイさん……ぉ…俺……誰にも言いませんって…」

「だよな」


響也は雅の肩をポンと叩くと
玄関へ向かった


そして
見送ったナナに笑顔を見せると
響也は出て行った





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