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GIFT 【R18】

第4章 朝日


 

翌朝
ナナは
響也の腕の中で目を覚ました


昨夜
響也はナナが眠るまでずっと
優しく髪を撫でてくれていたのを思い出した


ナナは
響也の寝顔を見つめた



自分の為に
泣いてくれた人


私を
大切に思っていると言ってくれた



ナナは
心の中が温かくなるのを感じていた




チャイムの音がして
響也が目を覚ました


「………ん……おはよ…」

『…おはよ…』


響也は起き上がってガウンを羽織った


『……誰か…来るの?』

「……ぁー……雅…」

『……ぇ…』


ナナは慌てて飛び起き
服を着た

響也はそんなナナを横目に
ガウン姿のままベッドの端に座っている


「…クスクス…そんな焦らなくて大丈夫だよ…」


ナナが顔を洗って何とか身なりを整え終えた時
ガチャガチャと鍵の音がして玄関が開いた


「おっはよ〜ございま〜す♪」


入って来たのは
金色の髪をした若い男だった


「…おっと…」


雅は
廊下に立っていたナナの姿を見て少し驚いた顔をした


『……ぁ……おはようございます…』

「どーも」


雅は笑顔で会釈すると
大きな声で言った


「ケイさーん?上がっちゃっていーっすかー?」


ガウン姿のまま響也が廊下へ出てきた


「……オマエ…朝から声デケーよ…」

「あ、ケイさん♪おはよーございまーす」


響也が雅に上がるように言うと
雅は大きなレジ袋を持ってキッチンへ向かった


戸惑った顔をしているナナに
響也は雅を紹介した


「……コイツ……後輩の雅。………雅…ここに一緒に住む事になったナナ…」

『…よろしく…お願いします…』


ナナが挨拶すると
雅はニヤニヤしながら
もう一度「どーも」と言った




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