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マリージョアの風【ONE PIECE】

第24章 暴走


マンシェリー姫が治療を施す間、ローは終始無言だった。大人しく治療を受けている、というようにも見えるけれど、私には"次"を考えているような気がしてならなかった。


治療が終わり、目を開けたローに向かい、マンシェリー姫が心配そうに言葉を落とす。


「これは、少しの間らけ回復する能力なのれす。あなたの体が完全に戻ったわけれはないのれ、決して無理は…」

「…充分だ。助かった」


彼の返答を聞いて、やはり諦めていないことを知る。回復したら、彼はすぐにでもまたドフラミンゴを追っていくでしょう。


それが分かったけれど、私にそれを止める術はない。止められるとしたらそれは…。


考え込んだ私に向かって、何を思ったのか、ローはふと視線を向けた。まだまだ本調子とは言いづらい声で、だけど普段通り淡々と聞く。


「…ニコ屋、海楼石は持っているか?」

「残念ながら持っていないわ。なぜ?」

「向こうにドンキホーテ・ファミリーの幹部が転がっている。起きることはないだろうが…念の為繋いでおいた方がいいと思ってな」

「能力者の幹部…まさかトレーボルという?あなたがやったの?」


ファミリーは今国中に散らばっているはず。そのうち、ドフラミンゴの近くにいそうな能力者と言えば、候補は限られてくる。

返答はなかったけれど、肯定の意味だと受け取る。ドフラミンゴとトレーボルの二人を相手に戦っていたなんて。ますます、よく命があったものだという気がしてくる。ここまで彼が重症だった理由がようやく分かった。



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