第12章 アウトサイダー
──ローが去った後。
あたしたちは二手に分かれた。
2人組の刺客が現れる直前に分かれた通り、それはつまり、研究所探索(シーザー捕獲)チームと、子供たち見守りチーム。
自ら手を挙げたあたしは前者に入り、ルフィ、ロビン、フランキーの3人と一緒に雪の降り積もる山を登っていた。
登っていた、と言っても、あたしは例にもよってルフィに小脇に抱えて運ばれていたから、実際登ってるのは3人だけだったんだけど。
実は初めはあたしも自分で歩いてたんだけど、転けたり道を踏み外したりして時間ばっかりかかっちゃったから、ルフィが痺れを切らして抱えたのだった。
まあ実際、こっちの方が移動は格段に早かった。
さすがにさっきみたいなぐるぐる巻きじゃなかったから、あたしも今度は無闇に抵抗するようなことはしなかったしね。
それで、何で研究所の方じゃなくて逆の、雪山に向かって足を進めているのかと言うと。
ルフィには何やら作戦があるらしい。
詳しく聞いてないけど、ルフィが目を輝かせてたから、それはいい作戦なんだろう。ちょっと嫌な予感がしなくも無いけど。