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終わらない愛があるとしたら【ドS吸血鬼】

第6章 芽生えた感情の名は



【遊戯室】


「ビリヤードしようぜ」



「え?」



突然遊戯室に連れてきたアヤトくんは私にそう言った。



「そういう気分なんだよ。付き合え。ほら、キュー」



「わっ!急に投げないで!…私ビリヤードってやったことないんだけど…」



「マジかよ?チッ、使えねぇ」



「(何で私がビリヤードできると思ったんだろう。)」



「仕方ねぇな。オレ様が直々に教えてやる」



「じゃあやってみようかな」



「ま、オレ様の手に掛かればあっと言う間にプロ級だぜ」



「ふふ、よろしくお願いします、先生!」



「おぉ、悪くねぇな。その響き。まずは…キューの構えだな。グリップ右手で持て」



「右手で持つ…」



「そ。で、先っぽを球の近くに置いて…左手はそっちだ」



「これでいいの?アヤトくん」



アヤトくんの指示通り、私はキューを構えた。確認の為、後ろにいるアヤトくんに声を掛けるが…



「…もっと腰折れよ。胸を台につけるくらい…」



「あっ…お、押さないでよ」



「んで、左手はこう…」



私に折り重なるようにして、アヤトくんが後ろから手を添えて、教えてくれる。



「(うぅ…手が重なって…)」



「ククッ、これくらいで赤くしてんの?」



「っ、アヤトくん!変な手の触り方しないで…!」



「…もっと力抜けよ」



「ひゃっ…み、耳元で囁かないでよ…!」



「んー?ククッ…チュッ」



「あっ!」



悪戯っぽく笑ったアヤトくんは嫌がる私の耳に軽くキスをした。



「も、もう!やめてってば…!」



「相変わらず耳も弱ぇんだな。敏感すきだろ。……んっ」



「や……!」



「ほら、集中しろよ」



「(だ、誰のせいで…っ)」



「足、開け」



「え!?」



「ぐずぐずすんな。こじ開けんぞ」



「(アヤトくんの足が膝の間に…)」



「開いた方が身体のバランス安定すんだろーが」



「だ、だからってこの体勢は…っ」



「ククッ、なんだよ。ナニか期待しちゃったり?」



「し、してない!」



「嘘つけ。ククッ」



「(これじゃあビリヤードのレクチャーを受けてるっていうよりセクハラ受けてる感じだよ…!)」



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