第22章 唯一望んだもの(❤︎)
「嬉しそうに聞かないで!もう!何であんなこと言うの!?貸してもいいだなんて…ひどい!」
「だ〜か〜ら〜!貸すだけ、だってば」
「…どういうこと?」
「なにも、誰かにあげるとは言ってないでしょ。そこらへん、キミもまだまだボクのことちゃんと分かってないんだなぁ…んふ。」
「じゃあ、ライトくんは私のことちゃんと分かってるの?」
「なぁに、仕返し?」
「……………」
「もちろんお花ちゃんのことなら、ちゃんと分かってるつもりだよ。キミを見つけたあの日から…ね。」
「!」
「キミに一目惚れしてからボクは、ずっとお花ちゃんだけを見てきたんだからさ」
「っ…………」
頬が紅く染まるのを感じた。
「ふふ、恥ずかしくて照れてるの?」
悔しい。こうもストレートに言われると…返す言葉を探そうとしても見つからない。単純だなほんと。ライトくんの言葉で一々喜んじゃうなんて…。
そしてライトくんは私を優しく抱きしめる。
「キミはボクのモノだ。さっきもそう言っただろ。これだけ言っても満足できないなんて…本当、欲張りな子だね、メグルちゃんは……んっ……」
「……っ……」
優しいキスが降る。
「んっ……ふふっ。でも欲張りなキミっていうのも…ボクは嫌いじゃないよ?」
目尻にもキスが降る。
「ボクの愛しいお花ちゃん。たくさんキスしてあげるから、機嫌直してよ。」
「…キスすればいいと思ってるんでしょ」
「お望みならそれ以上のこともするけど?今夜はたっぷり可愛がってあげる。もちろん、ボクの部屋で…ふたりっきりで、ね?」
「っ………!!」
「さあ、どんなことして愉しもうかなぁ…ねえ、キミはどうして欲しい?」
「えっ……!?」
「あーらら、お花ちゃんったら…顔が真っ赤だよ?なーんかイケナイコトでも想像しちゃったのかなぁ?んふ。」
「ち、違うよ……っ!!」
「そう?ボクはキミとえっちなことしたいと思ってるけど」
「っ〜〜〜!」
「あはは!お花ちゃん、ゆでダコみたい!」
「ライトくん…!!」
私がそういうのに弱いと知っていて、からかっている。悔しすぎる…!!
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