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終わらない愛があるとしたら【ドS吸血鬼】

第21章 不確かな繋がり



【拷問部屋】


「──ライトくん?」



こんなところにわざわざ呼び出して何の用だろう?



「(…どうしよう、なんだか怖い…)」



《そこにあるギロチンで首を落としたら怖さも一瞬で消えて無くなるわよ。》



「っ……黙って!」



可笑しげに笑うコーデリアの幻聴まで聞こえ始め、私はついに声を荒らげてしまう。



「──誰と喋ってやがんだ」



「え?アヤトくん…!?」



「よっと…おし、捕まえたぜ」



アヤトくんは手錠で私の両手を拘束する。



「っ……一体、何のつもり?」



「吸わせろよ」



「え……?」



「オマエ、妙な血の匂いさせてっから、どんなもんか味見してやる」



「っ!やだ…!」



「何半べそかいてんだ。ホント泣き虫だな。見ててうんざりするぜ」



「いひゃっ!?」



突然頬を摘まれ、痛みで声を出す。



「はっ、ブス。」



「いきなり何するの!?」



「オレ様に反抗した罰だ、バーカ」



「(酷い…)」



「なぁオマエさ…」



「な、何…?」



ニヤリと笑ったアヤトくんにゾッとした。



「どっかで嗅いだことのある血の匂いしてんのな」



「え……?」



「そのビクついた顔。やっぱ何か隠してんだろ」



「か、隠してるって何を…?」



「そんなのオレ様が知るか」



「えぇ……」



相変わらずオレ様で横暴なアヤトくんの態度に拍子抜けしてしまう。



「アヤトくん。この手錠…外してよ…!!」



「無駄だっつーの。鍵はココ。こいつがない限り、外れねえよ。まあ、もっとも手首でも落とせば話は別だろうが…」



「じゃあ手首を落とす。丁度いいことに此処に斧がある」



「っ………!?待てよ地味子。慌てんなって!」



「あれ、アヤトくんって案外優しかったんだね。いつも私に意地悪ばかりするから驚いた。それにライトくんだったら、じゃあ斬ればってきっと言う」



「ちっ…ま、確かにそうだな。けど、女ってのは優しくされる方がイイんじゃねえの?」



「──前までは…そうだったかもね」



「今は違うのか」



「……っ……分からない…」



「まあいいや。そこまでアイツに調教されてんなら、別に勿体ぶらなくてもいいだろ?──ヤらせろよ」



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