第17章 ハジメテの痛み
「ふーん…どこまでもシラを切るんだねえ。んふ…まあいいよ。夜は始まったばかり。じっくり、聞いてやるよ。ボクの部屋で」
「っ…………」
ここまで怒るライトくんは見たことがなくて、恐怖で身体が震えた。さっきの人との会話も、何ひとつ分からなかったって言うのに…
そして私はライトくんの部屋に連れて行かれる。
「───さあ、脱げ。」
「っ…………」
「いい加減、空気を読むことを覚えようよ。ボクは今すごく腹を立ててる。優しくされたいなら、そういう振る舞いをしろよ」
「(…怖い…どうしよう…従うしか…方法はないの?)」
私は震える手で上のボタンを外そうとした。
「そうだよ。さあ、早く…」
「(もう、逃げられない…上だけなら…)」
涙目になりながら、ライトくんに逆らうのが怖くて、ボタンを外していく。
「よし、そう……んふ。こうしてマジマジと見ると…大きく育ち過ぎだよねえ。下着が窮屈そうだ」
「………!」
「隠すなよ。……さあて、これからどうしようか」
「っあ……!」
ライトくんの指が肩をなぞっていく。
「ねえ、お花ちゃん…どうされたい?こないだみたいに、舐め回されたい?」
ビクッと身体が跳ねる。
「それとも、手ひどくなぶられたい?ん〜…あ、耳たぶでもむしり取っちゃおうか」
「っ!?」
「本当はねえ、もうちょっと美味しくなるまで待とうかと思ってたんだけど。アイツがああ言うからには、あまり待てなくなってきたよ…チュッ…んっ」
「んんっ……!」
キスをされ、ギュッと目を瞑る。
「さあて、今日はいつもと違う場所から食べてあげようかな…どこがい〜い?」
「どこも、い、や……!!」
「嫌でもなんでも…今日はボクの言うこと、聞いてもらうから。そうだな〜。いっつも気持ち良さそうだから、普通の場所じゃおしおきにならないもんね。……そうだ!」
「(何をされるの…?)」
「耳たぶ…」
「っ………!」
「は、可哀想だから……そうだ。耳の後ろにしよう!」
「うし……ろ?」
「んふ。そ、耳の後ろのほうに窪んでるとこあるでしょ?頭蓋骨ギリギリのところだよ」
ドクンッと心臓が嫌な鳴り方をした。
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